- 美容関係の仕事から住友生命のライフデザイナーに転職。入社当初は母の元で実績を積み、2015年に出張所長に昇格。現在は5名のメンバーを率いながらチームの拡大に向け取り組んでいる。

母は、私が小学生の頃からずっとこの仕事を続けています。毎日夕方になれば帰宅していましたし、母が働いていることに特に不満を持ったことはなく、それが当たり前の日常でした。家事はしっかりこなし、仕事を家庭に持ち込まず、愚痴を聞いたことも一度もありませんでしたので、母がどんな仕事をしているのか、さほど関心を持たないまま大きくなりました(笑)。でもいま振り返れば、ピアノや習字やサッカーなど、子どもの頃に「やりたい」と思った習い事はすべてさせてもらいましたし、進学の際も私が希望した学校に通わせてもらって、それは、父はもちろんのこと、母もライフデザイナーとして家族を支えてくれていたおかげなのだと本当に感謝しています。

縁あって、母とほぼ同じぐらいの年齢で私も住友生命に入社しました。当初、保険営業という仕事にあまり興味はなかったのですが、その頃私は一生続けられる仕事を探していて、偶然にも住友生命からスカウトされた時、母のことが頭に浮かんだのです。思えば母は住友生命で働き始めるようになってから、歳を重ねるごとに活き活きとして、仕事も趣味も楽しんで人生を謳歌しているように見えました。「母は女性として輝いているな」とあらためて気づき、もしかしたらライフデザイナーって素敵な仕事なのかも、と思ったのです。親を亡くした知人からも「親子で一緒に働ける機会があるなんて、とても幸せなことだよ」とアドバイスされ、その言葉にも感じるものがあって入社を決意しました。

入社当初、母が担当している企業に何度か同行しました。私はガチガチに緊張していましたが、母は本当に自然体で、家にいる時と変わらない明るさでお客さまと接しているのを目の当たりにして、心から感動したんです。コミュニケーションの端々からもお客さまから愛されていること、互いの信頼関係が伝わってきて、そんな姿をとても誇りに思いましたし、私も見習わなければと。いまでは私が引き継いでその企業のお客さまを担当させていただいていますが、行き帰りには、母もこれまで何十年と雨の日も風の日もこの道を通ったのだなと、ふと思うのです。時に辛いこともあったかもしれませんが、そんな素振りを一切見せずに笑顔で私たちを育ててくれた。そう思うと胸がいっぱいになります。そしていま、私も母のような凛とした人生をこの住友生命で歩んでいこうと、強く誓って毎日を過ごしています。